はじめに:「自分だけは大丈夫」という、怪しい自信
「いやぁ、自分だけは絶対に風邪なんかひかない」 心のどこかで、そんなふうに高を括っていました(笑)。
毎週末は相棒の自転車(ロードバイク)で風を切って走り、仕事も現役。日頃から体力にはそれなりに自信があったんです。でも、ウイルスっていうのは、ある日突然、なんの前触れもなく牙をむいてくるものなんですね。
先日、これまでの人生でも滅多にないほどの久々の激しい高熱と、止まらない咳・痰に襲われてしまいました。最高体温は38.3度。
ジェットコースターのように乱高下する熱と、一晩中ゼーゼーと鳴り響く自分の肺の音を聞きながら、ベッドの中で「これはマズイことになったぞ……」と、本気で冷や汗をかいたんです。
今回は、その大ピンチの夜から無事に完全復活を遂げるまでのリアルなドタバタ劇と、身を以て学んだ「シニア世代の正しい知恵」をお届けします。
異変は突然に:頭はカッカ、肺はゼーゼー
夕方から急に体が熱くなりだし、慌てて体温計を引っ張り出しました。
その時、頭がボーッとしていて「あれ?体温計って、右と左、どっちの脇で測るのが正解なんだっけ?」なんて、普段なら考えもしないことで迷ってしまったんです(笑)。 (※ちなみに正解は、熱の上がり下がりの変化を正しく知るために『毎回同じ側の脇で測る』のが鉄則だそうです!)
さらに参ったのが、夜になってからの「激しい咳と、肺のゼーゼー音」でした。 横になろうとすると気道が圧迫されて、余計にゲホゲホと咳き込んでしまうんです。結局、一晩中まともに眠ることもできず、頭もズキズキと重いまま、本当に長〜い夜を過ごすことになりました。
【要注意!】私がやってしまった、大間違いの「よかれと思って」
この大ピンチの最中、私が「良かれと思って」やったこと(あるいはやろうとしたこと)が、実は医学的には「大間違い」だったという裏話があります。皆さんも同じ罠にハマらないよう、ぜひ覚えておいてくださいね!
① 火照っているのに「厚着」のまま耐える
最初はゾクゾクと寒気がしたので、長袖のトレーナーに靴下をしっかり履き込んでいました。でも、熱が上がりきって体がカッカとしてからも、そのまま着替えるのが面倒で着続けていたんです。 これは熱を体内に閉じ込めてしまうのでNG。「熱くなったら衣類を減らして、熱をスッと逃がしてあげる」のが大正解です。
② 氷枕を直接、脇の下に挟みっぱなし
体を冷やそうと、氷枕を左の脇の下にグッと挟みました。これは気持ちよかったのですが、皮膚が薄い脇の下に直接冷たいものを当て続けると、凍傷(ピリピリとした痛み)の原因になります。「薄手のタオルを巻いて、心地いいひんやり感に調整する」のが正しい優しさです。
③ 咳が止まらないから「咳止めをもう1回飲んじゃえ」
夕食後に処方された咳止めを飲んだのですが、一向に収まらない。「よし、もう1錠追加で飲んじゃえ!」と考えました。 でも、これは絶対にやってはいけない御法度です。決められた時間を空けずに薬を重ねて飲むと、肝臓や腎臓に大きな負担がかかってしまい本当に危険です。
お薬を追加する代わりに、「布団の中でクッションを背中にたくさん敷いて、壁にもたれかかるように上半身を高くして座る(絶対に仰向けに寝ない)」。 このポーズをとっただけで空気の通り道が広がり、嘘のように呼吸がスーッと楽になりました。姿勢って本当に大事です。
翌朝の焦り:仕事のキャンセル、どうする?
一晩中眠れないまま、朝の5時半。 熱で朦朧とする頭で一番焦ったのは、「今日の仕事(出勤や移動のタクシー予約)をどうキャンセルするか」でした。
体調が急変した朝は、パニックにならず、ベッドの中からスマホでこの3ステップを順番に片付けるのがスマートです。
- ステップ1:タクシーのキャンセル(朝6時を過ぎたらすぐ) 駅で運転手さんが待ってしまうのを防ぐため、まずは早めにお断りの電話を。
- ステップ2:職場へのLINE(朝7時〜8時頃) 熱の数値や症状を正直に伝えて、今日はお休みをもらう連絡を入れます。無理して行って周りにうつしたら大変ですからね。
- ステップ3:訪問先(約束のお相手)への連絡(始業の9時頃) 楽しみにしていたアポイントを直前で延期してもらうお詫びを、電話やメールで丁寧にお伝えします。
これさえ済ませてしまえば、あとは心置きなく休めます。かかりつけ医を受診した後は、とにかく「何もしないで寝る!」に徹しました。
驚異の回復、そして朝の「35.1度」にビックリ
丸2日間、仕事を完全に忘れて泥のように眠った結果……熱は36.4度、そして翌朝にはなんと35.1度まで下がりました!
「えっ、35度台って低すぎない!?」と一瞬びっくりしたのですが、これも心配いらないそうです。ウイルスとの大激戦を終えた私の体が、ホッとしてすべてのエンジンを休ませている「超・省エネモード」の状態なんです。
朝一番に温かい白湯(お湯)をゆっくり飲んで、内臓からじんわり温めてあげたら、無事にいつもの平熱に戻り、3日目には元気に仕事へ復帰することができました。
まとめ:100歳をハッピーに楽しむための、今回の教訓
今回のドタバタ劇から、私は身に染みてこんな教訓を得ました。
- 「自分だけは大丈夫」という健康への過信は、今すぐ捨てるべし!
- いざという時の「薬のルール」や「呼吸が楽になる姿勢」を知っておくべし!
- 急に動けなくなった時のための連絡先や段取りを、メモしておくと安心!
暗い部屋で、照明をつけたまま不安と戦ったあの苦しい夜のことは、きっと一生忘れません(笑)。
読者の皆さんも、ご自身の体力を過信せず、「もしも」の時の正しい看病の知識を、ぜひ今日から頭の片隅に置いておいてくださいね。
心も体も元気に満ち足りていてこそ、100歳までのハッピーライフを全力で楽しむことができるのですから!

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